ニュートラル・マスク単発WS

〜表現者としての心と身体を見つける〜 

カテゴリ

ワークショップ

開催期間

2023/7/3 ~2023/7/6

開催場所

iRego Garage

〒167-0051
東京都 杉並区 荻窪 5-29-3 HAJIKANO BLDG 2F

料金

40000円~

詳細
人間はそれぞれが自我を持っています。わたしたちには社交性があり、成長と共に生きるために個性という仮面を持つようになり、処世してゆきます。

このジャック・ルコックの学習の中で初期に学ぶニュートラル・マスクでは、”まだ”言葉を使いません。そして特定のジャンルの演技技術を学ぶのでもありません。

このワークではシンプルに生命そのものに目を向けます。
私たちの創造性-創造したいという欲求-はそこからはじまります。

ニュートラル・マスクは、他のどんなマスクとも違って感情や個性がありません。
過去や未来を持たない、”今ここ”に存在し続ける普遍的なマスクです。
このマスクはつける人間に対して、ニュートラル・中立であることを求めます。だからこそ、このマスクをつけた人間の、そのものを浮き彫りにします。

日常生活の中でも舞台表現でも、常に顔を見る私たちにとって、ニュートラル・マスクの顔からは普遍的だからこそ人間以外の要素を受け取ることができません。
そのため、見ている人は必然的に他の部位=身体を注視するようになります。

身体が何を語っているのかが明瞭に”見る”ことができる。浮かび上がってくるのです。

さらにこのワークでは、演技に入る前の段階である普遍的な詩的感覚も養います。
色や質感、音、光、空間。
これらのエレメントを私たちは感じています。
これらに影響され、私たちは動いている。
感情も、これらに触発されて起こっています。

ただ単にエレメントを分析して、そのものを表現しようとするのではありません。
エレメントを受けとめることで生まれてくる別のもっと素晴らしいものを表出させるのです。
それは分析し理解するのではなく、説明するのでもありません。

あたたかな、でも透明な朝の日差しを浴びて身体の中に生まれるものを、自分のものとして感じるだけではなくそれを外へ……

とても抽象的なことのように感じられるかもしれませんが、それは俳優が「アーティスト」ならば、行うべき、根本であると思っています。

自分を知り、”障害”を知る。
感じ、受け入れ、楽しむ。最大限に利用する。
頭で理解するだけではなく、身体で、ぜんぶで知る。
自分の身体がこの世界に物理的に存在し、どんな形をし、どう機能しているのかを学ぶ。
どんな動きをし、どんな可能性を持ち、どう世界と関わっているのかを知ること。

マスクの下で生まれるもの−感情−を知ること。

一緒に旅をしましょう。
なるべく遠くへ。
見たことのない景色を見にいきましょう。
それが旅の醍醐味です。

https://theatreschola.jp/singleWS

■講師について
安本達也
舞台芸術家。
大阪芸術大学出身。卒業後渡英、East15 Physical Theatreコース卒業。RADA Shakespeare Certificate取得。帰国後はInternational Centre for Theatre ArtsにてAssociate Director及びパフォーマーとして舞台作品を制作。日本をはじめイラン、韓国、香港などでワークショップや公演を行う。Iran International Festival of University Theatreでのパフォーマンス「UNtitled」では”最も優れた演出家のひとり”と賞賛された。コンタクトインプロ(CI)についての造詣も深く、各国でワークショップを開く。Kaeja Elevations®認定講師。CI歴は10年以上。舞台作品は、パペットやマスク、ダンスなどストーリーにあった手法を用いた型にはまらないものであることが多い。2023年度より現代アートとしての新しい舞台芸術の可能性を育むため、演劇の学校|シアタースコラを開校。同校の代表を務める。CIを起点としたパフォーマンスと教育を行う団体ParaCollageを2023年に設立。
https://tatsuyayasumoto.net/about

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